イメトレであがり症を乗り越える
緊張して汗をかくなら、緊張しなくなればOKですよね。
ということで、あがり症の対策として、イメージトレーニングを紹介します。
多くの一流プロスポーツ選手もイメージトレーニングを取り入れて、すばらしい成績を残しています。
うまくいくイメージを繰り返すことで、リラックスしてその通りにできるようになっていくのです。
やり投げの選手が、怪我で長期間の休養を余儀なくされたとき、毎日のイメージトレーニングのおかげで、練習を再開できたときには、パフォーマンスがまったく落ちていなかったといいます。
脳にとっては、実際に行うことと、脳内でのシミュレーションとの区別はないんです。
夜の寝る前や、朝起きたときがやりやすいです。
横になった状態で行ってもいいのですが、途中で眠ってしまう可能性があるので、その場合にはリラックスできる椅子などに座って行ってください。
まず、深呼吸をしてリラックスします。
イメージトレーニングは、自分の意識を書き換える作業でもあります。
それには、自分の意識の深いところに訴えかけなければなりません。右脳や、潜在意識などと呼ばれたりしますね。
呼吸は、意識をしなくてもできるし、自分でコントロールすることもできる。ようするに、意識と無意識とをつなぐものでもあります。その呼吸を意識してリラックスすることで、心を開いた状態に近づけるというわけです。
緊張しそうな状況をリアルに想像します。
近いうちにプレゼンなど、人前で話さなくてはならないなら、その状況を。営業でどこかを訪ねるなら、その状況を。自分の実際に行うことを、詳細にイメージします。
まずは、その日の朝起きた場面から行ってもいいでしょう。
いつものように顔を洗って、テレビをつけて朝ご飯をたべる…
今朝のコーヒーはちょっと苦すぎるな…
今日はこのネクタイにしよう。歩いて駅まで行って、改札を通って、電車を待つ。お、運良く座れた。駅に着いて、いつもの道を通って会社へ。掃除のおばさんに挨拶をして…
と、起きてからだと時間がかかりすぎるなら、もう少し本番の手前くらいからでOKです。
こつとしては、場面を詳細に、リアルに思い描くことです。
視覚だけでなく、そこではどんな音が聞こえるか、どんなにおいがするのか、何かを触ったときの感触はどうかなど、五感でイメージすることです。
うまくいっている場面をイメージする
イメージの中では、うまくいっている想像をしてください。イメージのなかで何かハプニングがあっても、それにうまく対応している自分をイメージするんです。
映画のスクリーンを頭に思い描いて、そこに状況を映し出すようにするとやりやすいかもしれません。
振り替えり、「私はリラックスしてうまくできた。」と言う。
これは、アファメーションと呼ばれるもので、自己宣言とも言います。
口に出しても、心の中で言うのでもいいですが、肯定的な言葉を自分に言うことで、セルフイメージを高めていきます。
アファメーションの言葉は自由に変えてもらってかまいませんが、ルールがあります。
一人称を使う。否定形にしない。ということです。
「緊張しなかった。」でもよさそうですが、潜在意識は否定形という概念がわからないので、逆効果になる可能性があるんです。
イメージトレーニングについては、自己流でやると逆効果になってしまうこともあるので、もっと詳しく知りたい方は「潜在意識」や「アファメーション」などで検索してみてください。