冬ベタベタで、夏サラサラの人

 夏に汗をかくのは当たり前ですが、手汗に悩む人のなかには、冬などの寒い日にこそひどくなるという人もいます。
夏は逆に手が乾燥してカサカサするといいます。 その理由について考えてみました。

 まず、考えられるのが暖房や服装などの影響です。
体温調節がうまくいかず、結果として汗を多くかいてしまうというもの。会社などでは自分だけが快適な室温に設定できるものではありませんしね。

 次は、基礎代謝の問題
夏の方が基礎代謝が上がると思っている人も多いようですが、実は冬の方が高いんです。
寒い時には、体温を維持するために多くのエネルギーを必要とします。たとえば、成人男性が一日に必要なカロリーは2200~2500キロカロリー程度ですが、南極で活動する場合には、5000キロカロリーほど摂取する必要があるのです。 代謝が上がっていることにより、汗の量も増えるという原因が考えられます。

 そして最も有力な原因と思われるのは、「気圧」です
気圧は、思いのほか身体に大きな影響を及ぼしています。古傷がうずいて、次の日の雨が分かるとか言いますよね。 そういったものは、気圧による影響なんです。
花粉症に似た症状だけれど、花粉の飛んでないはずの雨の日に鼻水が出るというのも、低気圧によるものという説が有力です。
 冬は夏に比べ気圧が上がります。気圧が低いと副交感神経が優位になって、気圧が高いと交感神経が優位になると言われています。 そして、多汗症の原因と言われるのが、交感神経ですね。

気圧が上がる→交感神経が活発になる→汗の量が増える

というわけです。
雨の日に手汗がひく理由も同じです。